タイルから広がる笑顔のつながりー丸ヲ各務商店の社会貢献活動
2025年07月31日
丸ヲ各務商店の社会貢献活動 ― 昭和から未来へ、想いをつなぐタイルの物語
1946年(昭和21年)、戦後の混乱が残る中、創業者・各務善六が陶器を販売する個人商店を立ち上げました。 その後、1951年1月に「有限会社 丸ヲ各務商店」として法人化。以来、タイルの輸出入販売を中心に、長年地元・多治見の地に根ざした活動を続けてきました。
タイルは、暮らしに寄り添い、空間を彩り、時代を写す文化そのもの。
私たちは一企業としてできることは小さくても、タイルを通じて人や地域、そして未来に貢献できると信じています。
眠っていたタイルに、新たな命を ― Rebornの誕生と広がり
2021年、私たちは再生ブランド「Reborn(リボーン)」を立ち上げました。
きっかけは、倉庫の片隅で長年眠っていた昭和のタイルたち。その意匠性や独特な釉薬、当時の職人の手仕事の跡にふれ、「このまま埋もれさせてはいけない」と強く感じたことが始まりです。
Rebornは、タイルに宿る歴史や文化、“背景ごと届ける”ことを大切にし、皆さまのもとへお届けできたらと考えています。さらに、地域の高校で外部講師として授業を行い、次世代にタイルの魅力や地域産業の価値を伝える活動にも取り組んでいます。
Rebornは、眠っていたタイルに新たな命を吹き込みながら、次の世代へと手渡していく「再生」の取り組みです。
Reborn Smile プロジェクト ― タイルから笑顔へ、想いをつなぐ
Rebornの中でも象徴的な取り組みのひとつが、「Reborn Smileプロジェクト」です。
岐阜県多治見市で生産された昭和レトロタイルを用い、福祉事業所「ほっとスマイル」の利用者さんたちがひとつひとつ丁寧に制作した作品を販売。
その収益は制作された利用者さんへの支援につながります。(売上は全額還元されます)
ーあなたの1枚が、誰かの力にー
タイルが誰かの笑顔になり、また次の笑顔へとつながっていく。
Reborn Smileプロジェクトは、そんな優しさと希望の輪を広げていく活動です。
売上の一部は「ママズ基金」へ。子どもたちの未来のために
また、Rebornブランドの売上の一部は、毎年 「ママズ基金」を通じて子ども支援に寄付しています。
この小さな循環が、やがて社会全体の優しさとなって広がっていくことを願っています。
🌱 SDGsの視点から見たRebornの取り組み
Rebornは、廃番タイルの再活用(目標12)や、福祉施設との協働による就労支援(目標8・10)、子ども支援への継続的な寄付(目標1・4)、そして地域や企業との連携(目標17)などを通じて、持続可能な社会づくりに取り組んでいます。ものを大切にする心、人とのつながり、地域への思いを重ね、小さな循環を未来へとつなげていきます。
最後に
小さなタイルの一枚一枚に、かつての暮らしの記憶や職人の想いが詰まっています。
その価値を未来へつなげ、誰かの笑顔や希望につながるなら――
それこそが、私たち丸ヲ各務商店にできる社会貢献のかたちです。
今後もRebornを通じて、地元と社会と人をつなぎながら、やさしい循環を生み出していきます。